01 日常の連絡と、予備の連絡を決めておく
普段はLINEのメッセージ、急いで話したいときは携帯の通常通話、スマホが使えないときは自宅の電話。これは一つの組み合わせ例です。すべての家庭に同じ機器が必要なわけではありません。今ある手段を書き出し、一つが使えなくなったときに何で連絡するかを、親と一緒に決めます。子どもから親へだけでなく、親から子どもへ連絡できることも確かめましょう。
02 電話・LINE・SMSは、得意なことと弱点が違う
携帯の通常通話は声で話せ、LINEのメッセージやSMSは、すぐに出られないときにも用件を残せます。LINEの音声・ビデオ通話にはインターネット接続が必要です。SMSは電話番号宛ての短い用件に使えますが、同じ携帯電話が故障したり電池切れになったりすれば、通常通話もSMSも使えません。サービスを増やすことと、端末そのものの予備を持つことは別に考えます。利用料金や対応条件は契約先で確認してください。
03 別の端末も検討する。ただし、つながり方を確かめる
自宅の電話、通話できるタブレット、パソコンでのビデオ通話なども候補です。スマホが壊れても別の端末があれば連絡できる可能性がありますが、同じWi-Fiや電源に頼っていると、一緒に使えなくなる場合があります。固定電話も停電時に必ず使えるわけではありません。ひかり電話や電話機の電源など、契約と機器の条件を確認します。独立した携帯回線を追加する場合も、費用・充電・本人が操作できるかまで考え、使いこなせる組み合わせを選びましょう。
04 二人暮らしでも、それぞれと直接つながれるようにする
いつも母のスマホを通して父と話しているなら、母が外出中や入院中のときに父から連絡する方法はあるでしょうか。父の携帯があっても、子どもの番号が登録されていないこともあり得ます。それぞれの親と、発信・着信・折り返しを試します。一人暮らしの場合も、手元のスマホが使えないときに別の方法を使えるか、普段過ごす部屋で着信に気づけるかを確認しましょう。
05 帰省した日に、実際にかけ合ってみる
連絡先を登録して終わりにせず、親から子どもへ電話する、LINEを送る、着信に応答する、切れたらかけ直すところまで試します。文字の大きさや音量、通知の設定も本人に合わせます。子どもの電話番号と予備の連絡先は、本人が見つけやすい場所に紙でも控えておくと、端末が使えない場合の手助けになります。充電器の置き場所や予備の電源も、一緒に使い方を確認しておきましょう。
06 つながらないときの順番を、家族で共有する
「普段の連絡で返事がなければ通常通話、それでもつながらなければ別の端末へ」など、状況に合った確認の順番を決めます。連絡に出られない予定も無理のない範囲で共有しておくと、行き違いを減らせます。既読や機器の反応だけで、無事だと断定しないことも大切です。直接連絡できない場合に備え、近くの親族や協力者への確認方法は、本人と相手の了承を得ておきます。明らかな緊急性があるときは、普段の手順を順番に試し続けて対応を遅らせないようにしてください。
07 災害時の伝言手段は、日常の連絡とは別に練習する
災害時に電話がつながりにくい場合の手段として、災害用伝言ダイヤル171や災害用伝言板web171があります。親子がその場で会話する手段とは異なり、安否の伝言を残して確認する仕組みです。利用条件や体験利用日を公式案内で確認し、どの電話番号をキーに伝言を残すかを家族で決めて、練習しておきましょう。見守り機器を増やす前に、まず親子がお互いに「直接連絡できる」状態を作る。それを、離れて暮らす家族の最初の備えにしてみてください。